MESHハブアプリをインストールするためのRaspberry Piを準備するには、以下の手順に従ってください。
1.以下のRaspberry PiとRaspberry Pi OS(旧称:Raspbian)Stretchを用意する。
- Raspberry Piのモデル:Raspberry Pi 3B+/3B
- OS:Raspberry Pi OS Stretch with Desktop (GUI) / Lite (CUI)
※ 上記以外のRaspberry PiとOSの組み合わせは動作保証外です。
※ Raspberry Pi OS(Raspbian)Buster以上およびRaspberry Pi 4以上では動作いたしません。
2.Raspberry Pi OS用のストレージを作成する
以下のミラーサイトから「Raspbian Stretch」のOSイメージ(zipファイル)をダウンロードしてください。
- Raspbian Stretch with desktop (GUI)
- ファイル名:2019-04-08-raspbian-stretch.zip
- Raspbian Stretch Lite (CUI)
- ファイル名:2019-04-08-raspbian-stretch-lite.zip
Raspberry Pi Imagerを利用してOSイメージをmicroSDカードに書き込みます。
- 必要な周辺機器や接続方法などセットアップの概要は、「ラズベリーパイのセットアップ方法」を参照してください。(OSイメージの選択など一部手順は異なります)
- [Raspberry Piデバイス]:[Raspberry Pi 3] を選択
- [OS]:[Use custom] を選択し、ダウンロードしたOSイメージを指定してください。
- 以上が完了するとこのような画面になります。[ストレージ] で書き込み先を選択し、[次へ] を押してイメージを作成してください。
- OSの一部設定を書き込み時に行うか確認されます。
MESHハブで使用するOSバージョンでは非対応のため、必ず「いいえ」を選択してください。
3.Raspberry Pi を起動し初期設定する
作成したストレージを含む周辺機器をRaspberry Piに接続し、電源をオンにして初期設定を進めてください。
途中でソフトウェアのアップデートを行うか確認されますが、[Skip] を選択してください。
4.aptのソースリポジトリを変更する
MESHハブで使用するOSバージョンに対応した参照先へ変更します。
以下のコマンドでソースの設定ファイルを開きます。
sudo leafpad /etc/apt/sources.list
設定ファイルの中身は以下のようになっています。
deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ stretch main contrib non-free rpi
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
deb-src http://archive.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
以下のように1行目のURL部分「raspbian.raspberrypi.org」を「legacy.raspbian.org」に変更します。
deb http://legacy.raspbian.org/raspbian/ stretch main contrib non-free rpi
[ファイル] > [保存] もしくはCtrl +s で変更を保存し、テキストファイルを閉じてください。
この変更により「apt-get update」や「apt-get upgrade」の実行時に適切なソースを参照するようになります。
完了後は、こちらの手順に従ってMESHハブのセットアップを進めてください。
オプション:カーネルのダウングレード
Raspberry Pi OS(Raspbian)Stretchをご利用の場合でも、"apt-upgrade"などでカーネルのバージョンが動作対象外のバージョンにアップグレードされる場合があります。
MESHハブがうまく動作しない場合、カーネルのバージョンを確認してください。
カーネルバージョンを確認するには、ターミナルを開き以下のコマンドを実行してください。
uname -a
動作確認済みのカーネルバージョンは以下になります。
Linux raspberrypi 4.14.98-v7+ #1200 SMP Tue Feb 12 20:27:48 GMT 2019 armv7l GNU/Linux
カーネルがサポートされていないバージョンにアップグレードされている場合、以下のように動作確認済みのバージョンより上のバージョンとなります。
Linux raspberrypi 4.19.66-v7+ #1253 SMP Thu Aug 15 11:49:46 BST 2019 armv7l GNU/Linux
カーネルバージョンを動作確認済みのバージョンにダウングレードするには、以下のコマンドを実行してください。
sudo rpi-update a08ece3d48c3c40bf1b501772af9933249c11c5b