人感ブロックで人通りをカウントすることはできますか?

イベントや店頭で通過したお客様の人数をカウントし、可視化するレシピをご紹介します。
このレシピを使うと、以下のようなことができます。

  1. 人感ブロックを使い、人の通過をGoogleスプレッドシートに記録する
  2. 時間帯ごとに通過した人数を集計し、グラフにして表示する

  

※通常の人感センサも同様ですが、複数人が同時に通過した場合や、同一人物が複数回通過した場合などに正しくカウントできないことがあるため、数値は参考のものとなります。 


1.人感ブロックで人の通過をGoogleスプレッドシートに記録する


①Googleスプレッドシートとの連携はIFTTTを介して行います。
まずこちらの手順に沿ってIFTTT連携の初期設定を行ってください。

②Google Sheets用のIFTTTアプレットを設定します。
MESHアプリの「連携」から「+追加」をタップし、Google Sheetsブロックを追加してください。

 

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③追加したブロックをキャンバスに引き出し、ブロックをタップして設定画面を開きます。

 

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④「IFTTTアプレット設定」をタップすると、ブラウザが開きIFTTTサイトに移動します。

MESHアカウントやIFTTTアカウントのログインを求められた場合はログインしてください。

(アプリ内ブラウザから、GoogleアカウントによるIFTTTへのログインは仕様によりエラーとなります。その他の方法でログインするか、Safariなど外部ブラウザからログインしてください。)

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⑤「Continue」および「Save」をタップし、アプレットの設定を保存します。
Googleの認証を要求された場合は、許可してください。

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⑥記録先のスプレッドシートを指定します。記録はスプレッドシートの最初のワークシートに行われます。
今回はデフォルトの設定のままSaveをタップします。
これでGoogle Sheetsアプレットの設定は終わりです。設定が終わったらMESHアプリに戻ります。 

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⑦MESHレシピを作成します。

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  • 人感ブロック:「感知したら」に設定。
  • Google Sheetsブロック:「スプレッドシートに行を追加」の「データを追加」をタップし、「日時」を追加。

 

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これで、人感ブロックが人を検知すると、そのときの日時がGoogle スプレッドシートに記録されるようになりました。


 

2.人数を集計する


MESHアプリのバックグラウンド実行の設定を行った後、レシピを開いたままブラウザでGoogleドライブを開きます。

参考:MESHアプリはバックグラウンドで動作可能でしょうか


デフォルトの設定では「MESH」フォルダに「MESH」という名前のスプレッドシートが作成されています。
設定を変更した場合は、それに応じて読み替えてください。

人感ブロックが反応すると、スプレッドシートの最初のワークシートに日時が記録されていきます。
上手く記録されていない場合は、これまでの設定を再度確認してみてください。

次に、人数を集計してみます。A列以外の適当なセル(今回はセルC1)をクリックし、

 「=COUNT(A:A)」

と打ち込んでください。すると、これまでに通過した人数が表示されます。
ただしこれでは、イベントブースに入ってきた人と出ていく人を2回数えてしまいます。そこで

 「=ROUND(COUNT(A:A)/2,0)」

と打ち込むと、集計した人数を2で割って表示できます。

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3.時間帯ごとの人数をグラフにする。

 

まず、日時のデータから、時間のデータだけを抜き出します。セルB1に

 「=HOUR(A1)」

と打ち込んでください。これをB列全体に連続コピーすると、時間データだけが表示されます。

これを使うと、各時間帯の人数を集計できます。
例えば10時~11時の人数を集計したい場合はセルE1に


 「=COUNTIF(B:B,”=10”)」


とします。

集計したい各時間帯についてこれを打ち込んで集計を行い、グラフを作成します。

例えば下の画像では、10時から16時までの人数を1時間ごとに集計しています。
セルD1からセルE6までを選択した状態で、メニューから「グラフを挿入」を選ぶことで、
時間帯ごとの人数をグラフに表示できます。

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※人感ブロックは、向いている方向から±45度、2~3m程度にある熱の動きを検知しており、入口付近を通り過ぎる人もカウントしてしまう可能性があります。そこで、ポストイットなどで筒を作り、指向性をつけるとよいでしょう。 


※IFTTTで2000行を超えてスプレッドシートに書き込もうとすると、新しいファイルを作ってそちらに書き込んでしまいます。これを防ぐためには、定期的に日時データを削除するようなスクリプトを書いておくと便利です。